面積0.1平方キロ 軍艦によく似た端島の遠望

炭鉱の島・軍艦島

長崎港外17キロの海上に浮かぶ端島は、軍艦島という異名を持っている。周囲わずか1.2キロの島は、三菱鉱業の炭鉱設備や鉱員アパートの高層建築で埋まり、遠くから見ると軍艦そっくりである。ここの採炭は、約800メートルの深部まで堀りさげ、立坑から巻きあげる近代的な方法をとっている。居住者約5,000人の生活物資は、すべて船ではこばれ、こどもたちはアパートの屋上やビルの谷間の狭い道路で遊び、住民の娯楽はテレビだけという離れ島である。